平和をアプリケーションにしないこと 
Saturday, December 12, 2015, 09:06 PM
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土曜日で、たまたまNHKのテレビを観ていたら、真珠湾攻撃時の9軍神のことをやっていて、なるほどな、と思いました。私にも特殊潜航艇に幾分か関わる知り合いがいますし、今は亡きご町内や大学でのお友達、つまり東条英機の弁護人の息子さんで大学の名誉教授ともよく話したテーマでしたから。

ただし、こうした番組を観ていつも思うのは、平和をアプリケーションにしてはいけないということです。
非常によく調べて、ことの実相を明らかにし、平和の尊さを打ち出していますが、本当に平和を維持していくには、国家の仕組み、それを構成する人間の思考の傾向が大事です。そうなると、以前書いたように、国家の組織法いわばCPUが大切であり、その上に乗る「作用」つまりアプリケーションはいわば場当たり的に戦争を止める作用しかありません。

つまり、憲法で言えば、第3章の人権規定よりもむしろ第4章以下の国家の仕組みが大切だと言いたいのです。

アプリケーションの強調は、どうしても、私がよく書く「お話し」止まりになってしまいます。この「お話し」好きは、古い言葉で言えば右翼も左翼も好きであって、そこを超えないと、マッカーサーからも言われ、この博物館本文の末尾にもある国民の12歳的傾向を脱出できないと思います。
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新渡戸「武士道」は、国家の基軸にならない 
Monday, December 7, 2015, 09:25 AM
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ある高位の公務員と武士道談義になりました。
彼がすごいというのは新渡戸稲造の「武士道」。これを、日本の枢要な官僚が良いということに、法律を運用し、国家の基軸を形作る人であるだけに、残念以上のものを覚えます。

あの本にあるのは、非実証性、滅私奉公、精神論、といった、まともな価値観からは否定されるべきものです。しかも、全く日本的でもありません。

例を挙げれば、歌舞伎という、非実証的な、「菅原伝授手習鑑・寺子屋の段」からの、子供が親の主君の子の身代わりになり、親もそれを励ますという話。実はこの出典も書いてありません。挙げ句の果てに「女房喜べせがれはお役にたったわやい」と引用し、国家または国家の正当なる掌握者のために死ぬべきものとなした、と褒め上げる。
しかし、これは、滅私奉公の極致であるだけでなく、中国・元の「元曲」に由来する日本以外のものなのです。

また、日本が日清戦争に勝ったのを、砲の威力や学校制度のせいではなく、「精神」だという精神論。それこそが第二次大戦に負けた原因なのに。

上杉鷹山の伝国の辞を「封建君主は領民には責任を負わなかったが天や祖先に高き責任感を負った」というに至っては、感度を低くして考えれば綺麗な言葉ですが、世界の法律家の、少なくとも現在の常識には反するでしょう。規制権限不行使の典型がこれだからです。桶川のストーカー事件や薬害事件を思い出してみるべきです。

日本のそれなりの「良い人」が、そこに戻ったのでは、日本の将来はないぞと思わざるを得ないわけです。
実際のところ新渡戸さんを崇める公務員は多いです。過日会った元アメリカ大使もそうでした。新渡戸のアメリカとの縁から、アメリカに関心ある人こそそうだと言えるかもしれません。つまり彼らはアジアを知らない。そこも大きな日本の問題です。


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掃除と国際関係 
Monday, November 23, 2015, 07:35 PM
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築200年は経とうかという田舎の家で、掃除機をかけながらこんなことを思いました。

まず、空気の入れ替えは絶対大事なことです。何週間も空気がこもっていると眠ることもできません。
次は、ぱっと見にいかに綺麗な板張りでも畳でも掃除機をかけます。

うっすらとでも埃があるとそれを好む昆虫などの小動物がやってきます。そして、それを捕食する蜘蛛などが捕食用の糸を張ります。
更に、その蜘蛛を食べるために、ヤモリやアマガエルが居着きます。
そして、更にそれを食べるネズミが巣を作り、その辺りは温度もちょうど良くなって、もう一度、目に見えない小動物の天下になります。
だから、とにかく掃除は基本です。

こんな考えが当たっているのかどうかは、昆虫学者じゃないのでわかりませんが、近頃の発達したねずみ捕りシートを点検すると、この動物界のヒエラルキーが見えるのです。

この発想、国家、あるいは国際関係にも応用できそうな気がします。何しろモグラたたきどころか、ネズミ以上に早い難敵がいるわけですから。
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モグラたたきや美談礼賛ではなく 
Sunday, November 22, 2015, 03:46 PM
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フランスの、ごく普通の場所でああいうことが起きたことにはやはり暗澹たるものを覚えます。
しかし、こういう事態に対して、モグラたたきは通用しないはずです。全てが軍事で解決できるなら、極端な話外務省はいりません。ハードとソフトを組み合わせながら、問題を解決し、あるいは問題が起きないようにすることが大事です。

しかし、そうじゃなかった典型が2003年のイラク戦争時のアメリカの政権で、それとよく似た方向性を持っているのが今の我が国政権。これでは、国益ならぬ国民益が危殆に瀕します。

大きく考えると、ここ100年の、世界における最大の軍事、外交の失敗は、イギリス、フランスのナチス対策を除けば、日本の起こした1937年の盧溝橋事件以下の行動、そして、ブッシュの上記イラク戦争であったような気がします。

前者は、小さな中国を作ることに失敗して、今日のアジアの不安定要因を生み出し、後者は、言わずと知れた今日の事態をもたらしました。

いずれも、モグラたたき的発想か、文化人類学がわかっていない行動でした。

で、そんなこととは別に、国内的な話として、ここのところずっと考えていたのが、法のあるいは法律の塊としての国家の崩壊でした。
安保にかかる解釈の限界を超えた施策。国会を開かず、議院内閣制を
無視している現状(日本の法制は大統領制ではなく、行政に国会あるいは議院が関与していく議院内閣制であり、憲法上も、一定の場合、国家を開かなければならないことになっている)。法律によらずに一定の地域の住民にお金をあげるという、これも憲法無視(31条とかがそうですが、究極的に立憲主義の常識)の行動。

そして今後、GDP600兆円とかいうのをお金ジャブジャブの名目だけでやるとすれば、とんでもない厚化粧、あるいは、美談、つまり「お話」の、中国古代・「史記」的国家ということです。

ここのところがよくわからない人は、この博物館の本文を見るべし。
究極的には、本当の日本とは何かを知らない人々の行動なのです。

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北マリアナにあるラマダンから 
Friday, October 16, 2015, 11:39 PM
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アメリカのお姉さんとサイパン談義となる。彼の地にラマダンがあると。
数年前に行った折、テニアン島でのラマダンあけの大食事会に呼んでいただいたのです。
でも、あそこってカトリックですよね、というわけ。

実は771年、シリアのダマスカスがアッバース朝に滅ぼされ、ウマイア朝の王子が北アフリカ伝いにイベリア半島に逃れ、その地に後ウマイア朝を立てた。しかしその後のレコンキスタでムスリムは半島を追われた。でも、ムスリムのラマダンの風習はキリスト教徒の中に残り、スペインの世界制覇の中でサイパン、つまり北マリアナにやって来た。というわけ。
なので、そのお祭りでは、スペインらしき豚の丸焼きというおご馳走が出る。

と、ここまで話したら、あれ、ムスリムって、豚は食べないはずじゃ、という話。
そんな具合に文化はコンバインするんですよね、と。

そういうことは、最近見たバルカンのキリスト教などにも顕著に言えることで、要は世界中にある現象。だから、人類文化のDNAが大事だ、という話です。

そして、そうなるとこの日本だって、色々なものが国際的に混ざってその文化が出来上がっているのであって、何でもかんでもオリジナル、みたいなことを言っていたら笑われます。むしろ、混じりながらその中にある独自性を言うべきでしょう。

その場合の誇りの基準は、自分の身の丈に合わせている、ということではないかと思っているわけです。この博物館にある「御成敗式目」のように。
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ここひと月の感想 
Wednesday, September 23, 2015, 12:49 AM
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ここひと月あたりの世相は、何とも理解しかねるものでした。

しばらく前には、中国の北京で戦勝70周年のパレードがありましたね。もちろん、実際の戦いの大部分は台湾に追い出された国民党の軍隊が戦ったのですが、その点は措いて、これを報じるマスコミ、更には政府も、問題の捉え方が不十分というより、的外れと言わざるをえません。
どうしてあの行事にそれなりに世界中から集まったり、招待がなされたかといえば、それが「法西斯戦勝70年」だからです。法西斯はファシズムです。日本という国家にでは、正確に言えばない。

ですからファシズムと戦ったドイツのヴァルキューレ作戦、つまりヒトラー暗殺作戦に敗れたクラウス・フォン・シュタウヘンベルグ大佐が「ここにもう一つのドイツがある」と言って亡くなったとおり、ドイツの現政権はヒトラー政権とは違う。ムッソリーニを逮捕して、ドイツに宣戦布告したイタリア然り。

それに対して日本は、東条以下をきちんと断罪していない。だから、現政権も、自身そのつながりと思っているし、よって、捉え方も反日と、「国家」として捉える。つまりは認識不足がある。東条はもとより、その取り巻きで、ビルマ作戦において女性を連れて飛行機で逃げたなんていうビルマ方面軍司令官は、断罪されてしかるべきなのです。
私の父が参加したこのビルマの戦争。東条と衝突してビルマにやられた田中新一中将は、ビルマ方面軍参謀として最後までラングーンに残り、上記司令官に対する徹底的な批判をされていました(戦後の戦友会で)。

日本は、ドイツやイタリアのようなけじめがついていない。
ここに大きな問題があることまではわかっても、その先の論理がわからないので、中国指導者の演説にもトンチンカンな反応をする。

で、それと並行してのいわゆる安保法案。これの取り上げ方もおかしい。まず、60年や70年の安保と一緒にするなよ、です。あれは、米国による片務的な、日本を助けるだけの条約であり、だから、代わりに日本は基地を提供するし、核は持たないし、ということでやってきた。だから、あれに反対する方がおかしいんであって、特に70年安保の過激派連中はなってない。私の方が被害者です。大学の入試も中止にされちゃったんだから。ところが、今の政権の中にもこの反対だった人間がちゃっかり座って法案を提出している。内閣法6条に基づき閣議で決めたんでしょうから。まことにけしからん話です。

で、話を聞いていると眠くなるような、底の浅い話をしていたある外務官僚が駐米大使などになった頃から、急に「日米同盟」と言い出した。同盟というのは、本来双務的であるべきで、昔は日米同盟なんて言っていなかった。ここらから怪しくなる。

およそ日本の裁判所が編集した本にだって、集団的自衛権は憲法で認められてはいません、と書いてあるわけで、勝手な解釈は、明治憲法だったら「王言」つまり、天皇陛下のお言葉に反する違勅行為です。

それはそれとして、今度は、このことと戦争反対がごちゃごちゃ。日本国憲法も自衛のための戦争つまり迎撃は認め、それでやってきた。ハリネズミのような武装をし、急迫不正の侵害があれば身を捨てる覚悟でそれに当たるのが自衛官。ただの戦争反対じゃない。だから、反対しているまともな人は、60年や70年の連中とは違う。あの、特に70年の、甘えたファッションで反対をしていた(のが多い。大部分とも言える。上記閣僚もその一人)のとは違う。
だから、60・70と一緒にするなと言いたい。

一方、改めて、法案を出してきた方はひどい。国会が終わったら息抜きのスポーツとは何か。上記のビルマの腑抜け司令官と大差なし。

2・26事件の時、説得に説得を重ねられて遂に決起した安藤輝三大尉は、原隊復帰の局面に断固反対。最後は自決まで試みた。本当に命をかけた人の純粋さがそこにある。台湾の大学の先生が、その純粋さを言っておられた。正に皇民としての教育を受けられた方なればこそわかる一つの悲劇とも言えるかもしれない。
あんな日本の為政者の姿は、前線が白骨街道になっている時、軽井沢にも比せられるメイミョー(ミャンマーの避暑地。イギリスが作った)で、のほほんとしていたり、シンガポールでご馳走を食ったりしていた将官を思い出す。そんなのが日本の今の政治家にも沢山いるということでしょう。これじゃ国家が持たない。

そして、今日あたりのロシアの話に至っては何をかいわんや。ロシアの指導者をファーストネーム?で呼んでいたのは一体何?これも、ロシアが何かがちっともわかっていない。文化人類学的素養の欠如。日中の戦争で、中国の北と南の違いが分からず、南京を攻めたのと同じ過ち。

北方2島どころじゃない沿海州を、ロシアが清朝から取ったのが1860年。その時の北京条約締結の船は函館から出ていた。その時、日本の過激派は何をし、どう幕府の足を引っ張り、2島どころか樺太、千島を失った。この辺りは、徳島の先覚者・岡本監輔あたりを勉強して、今、何が本当に良いことか、考えるべし。

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重慶、成都、上海 
Wednesday, August 26, 2015, 10:09 PM
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8月も終わりそうです。
この一ヶ月は色々なことで半月を留守にしました。8月15日は中国の重慶。言わずと知れた(と言っても最近は分からない人が多い)第二次大戦中の中国の首都です。日本軍による爆撃でも有名です。街は山坂が多くて、町全体が要塞のようなもの。しかし、空港から乗ったタクシーの運転手さんは、そんなこととは全く無縁の友好。もちろん、色んな人がいるんですが。

そして、この訪問と並行して読んでいたのが、文庫本になった「上海時代」。松本重治さんの名著です。
読めば読むほど満州事変から盧溝橋事件ころへの日本のまずい政策、あるいは傾向の稚拙さを思います。松本さんも数行書かれていますが、中国がどういう国なのかが分かっていなかった。

よく書くとおり、中国の北と南は違います。蒋介石はそれを踏まえた南重視の人でした。なのに、一時の勢いから、南京という南の肝心なところを攻め落とした。私が幼少の砌お会いした真崎勝治海軍少将も言われたとおり、また、松本さんの本にもあるとおり、ビスマルクの普澳戦争の故事に習えば断固南京を攻めるべきではなかった。

そんなことを今更ながら思いました。

そのあと、成都、上海をめぐり、成都の今後に発展が見込まれたとともに、上海の繁栄ぶりも町歩きの中から感じました。

ご縁のある旧東亜同文書院(現交通大学)近くの宋慶齢の旧居。フランス租界の中の超豪華な家。これで共産党を支持していたとは、こは如何に。いつも感じる変な人。

そこから地下鉄で一駅降れば徐光啓にゆかりの一角。
彼の書いた本や、彼にまつわる科学的器具は、徳川初期の日本に想像できないほどの大きな影響を及ぼしたものと思います。もちろん武士道に対しても。

ところが、世界史の教科書では、彼の先生マテオリッチと並んだ絵が載っているくらい。それじゃまともな教育にはなりません。

上海の夜は日系企業に勤務する中国の友人と得難い意見交換。こういうところで得る生きた情報は貴重です。

第二次大戦後前も今も、マスコミを含めた日本人は残念ながらアジアが分かっていない。「上海時代」にも正にそれが書かれており、そのことを今更ながら感じた今月でした。

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特殊潜航艇から 
Friday, August 7, 2015, 10:38 PM
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このところ、特殊潜航艇のニュースがよく流れますね。4年ほど前、伊万里湾の奥にあった川南造船の跡地に行ったことも思い出されます。あそこも、特殊潜航艇を造るところでしたが、壊されてしまいました。
人間魚雷の現物は、もちろん都内に置いてあります。その悲惨さはいうまでもありません。

ただ、その悲惨さだけを何十回、何百回叫んでみても、根本的解決にはならないでしょう。
なぜあんなことが行われたか。その、いわばソフト面が大切なのです。

そうすると、ああした作戦、兵器の奥に、ある一定の人物が浮かんできます。そして、そうした人物を育んだ、土壌が見えてきます。そして、そこまで行くと、例の、日本の一番長い日の将校たちも同じ土壌から生まれてきたのだとわかります。

そして、もっと先まで行かねばならないことになり、江戸時代の議論に行き着きます。

かくして、そこで本当に自己を見つめ直すことによって、初めてこの国の住人は、更にその前を考え、まともな人間、社会を作ることができると思います。
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日本大好きと言いながら日本を捨てる変な人 
Thursday, July 30, 2015, 03:14 PM
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近頃流行っている言葉に「責任」があります。

以前も書いたことですが、40年近い昔、企業爆破事件の一審判決を出された、陸軍士官学校出の裁判長は、案件から離れたあと、「裁判官に必要なのは、勇気ではない。弱虫でも泣き虫でも構わない。必要なのは責任感だ」と言われました。
この観念が、相当以前から大きく揺らぎ、一方では「勇気」とか、時には「絆」とかいうものが大事という、物語国家性が顕著です。

国立競技場などというものは、公物である行政財産であり、国民に一定の作用をもたらすものとして管理者がおり、相当の権限が付与されています。壊して建てるについても、それぞれの権限の問題であり、上記の裁判官同様、その権限を責任を持って行使したかが問題なのです。

スポーツ団体の長の責任も問題にされていますが、それは、外野であって、パワーがあるから責任があるかのごとき論調は変です。本来の責任者が、弱虫だろうと泣き虫だろうと、パワーに負けずに、権限を、正に粛々と遂行すれば良いだけの話です。

そして、こういう物語性の極致が「法的安定性はいらない」なんていう話です。

例えば、中国では、法律の未整備とか、裁判官の独立の欠如とかで、予測もできない判決が出ると指摘されてきました。これが、法的安定性がないということです。
それで、諸外国から責められた中国では、せっせと法律作りをしています。それはまだまだとは言いながら、方向性は法的安定性を目指す意気込みです。

ところが日本は、結果的妥当性さえあれば良いとばかり、勝手な法解釈?とも言えないことや、安定性無視発言がまかり通っては、正に日本の、以前の中国化。

日本大好きみたいなことを言いながら、日本を捨てる。いい加減に気づいて欲しいと思います。
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遺産よりも実業で 
Tuesday, July 7, 2015, 11:56 AM
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ちなみにそんなわけで、ギリシャは正に遺産で食ってるような国なわけですが、我が国も今度の「世界遺産」で大喜び。しかし、前にも言ったように、「遺産の食いつぶし」は全くもって真の武士道的ではない。「売り家と唐様で書く三代目」ではありませんが、どうしてもっと前向きになれないのかね、と思います。

韓国さんからは色々あったようですが、例のアウシュビッツも世界遺産です。つまりは負の世界遺産になる可能性性もあるということでしょう。それにも意義ありか、とも言えますが。例えば、松代大本営の跡には韓国から徴用されてきた人たちの碑が建っています(同所に天皇陛下をお移し申し上げる云々にかかわった、昭和天皇のいわばSPである陸軍中尉・下村さんとは、随分仲良くさせていただきました。そのご親族とも)。

アウシュビッツの場合は、本来はオフィシェンチムという町。それをドイツがかってにアウシュビッツにした。だからあそこは「アウシュビッツ博物館」。
オフィシェンチムの元からの住民にとっては、いい迷惑とも言えることは、年初に記しました。

どちらにしても、遺産よりも前向きの実業で頑張ろうよと言いたくなります。
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