★6月23日 
Monday, June 24, 2013, 12:55 AM
トルコとブラジルの騒動は、何日か前に書いたことを裏書しています。

オリンピックなんかよりも大事なものがある、という当たり前のことを言っているトルコの青年の言葉に共感を覚えました。

ブラジルにしても、元々お金がないことを前提に、誰でもどこでもできるサッカーが強くなったのに、ちょっとお金ができたからとて、豪華スタジアムではやりきれない人も出てくるでしょう。

トルコの沈黙の抗議も考えさせられます。自由のための戦い方の一つとして。

こんな具合に色々なところで怒りが爆発している今、日本では、むしろ自由があって、色々な不正があることにアクセスできる社会なのに、国民はちっともそれを知ろうともせず、是正する動きや投票に向かわず、いわばポピュリズムで大きく振れる。
極めて不健全な姿ではないか、という気がします。

世界的見地から色々なことを考える。 「東方からの見聞録」
http://kamura-lu.jp/


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★6月17日 
Monday, June 17, 2013, 09:37 PM
飛行機が空港に降りてスポットに近づいた時、驚きの現象がありました。
地上勤務のマーシャラーと言うそうですが、飛行機を誘導する張本人、あるいはその側の人物かもしれませんが、ヘルメットをかぶったまま、飛行機に向かって深々と90度の礼をしたのです。

確かに近頃、JALのビデオに「礼」なんていう文字も見えますが、話が違うでしょう。乗客の安全を守ることが第一の人間たちは、挙手の礼、いわゆる敬礼をすべきであって、こっちを見ないで下をみるなんていうことは、何の「礼」にもなりません。いつも私が新幹線の車掌さんについて書くとおりです。

そう言えば、離陸の時も地上の職員がボウフレみたいな調子で送ってくれましたが、はき違えてはいけません。優しいこととけじめは違います。

こういう傾向は、すっかりこの国のあらゆるところに根付いてしまっているようで、困りものです。

世界的見地から色々なことを考える。 「東方からの見聞録」
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★6月16日 
Sunday, June 16, 2013, 10:12 PM
トルコに行ってきた友人の話では、イスタンブールの旧市街はどおってことない静けさとか。もちろん、そうだろうとは思うものの心配です。地元の青年がテレビで言っていたとおり、オリンピックなんてどうでもいいことです。
先進国に近くても、それくらい厳しい人間の営みがあることを日本の若者は知るべきです。
それは、自然現象ではなくて、人間が行っていることなるがゆえに始末が悪い。ま、今の状況も民主主義がもたらしたこと、と思うと、やはり民主主義の前提には相当な勉強が必要だなとつくづく思います。ケマル・アタチュルクがABCを噛んでふくめて教えてたような。

ところで、変なニュース。日本の刑事司法が中世と同じと言ったとか言わないとかで、日本の大使がシャラップと。
私に言わせれば、この博物館にあるように、日本の中世のシステムはよかった、今とは違う一種の陪審まであった。死刑も長いことなかった。ヨーロッパの中世の方が怖い刑とかが多かった、なんてことになるんですが、大使も何にも知らないし、今のシステムの「本質的」問題点には一向気がついていないので、まるっきり滅茶苦茶な議論。
本当に困ったことです。

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★6月6日 
Thursday, June 6, 2013, 11:55 PM
今日は宇都宮に行きました。この宇都宮、鎌倉にも故地がありますが、葉隠の佐賀とも大変近い関係にあります。
宇都宮氏が鎌倉時代に肥前周辺に下向したことから、今も多くの宇都宮さんがいるわけです。

宇都宮太郎大将もその一人です。陸軍のいわゆる佐賀閥でしょうが、荒木貞夫、真崎甚三郎両大将の庇護者。宇都宮大将の息子さんが宇都宮徳馬さん(自民党衆議院議員。私の恩師がその顧問)。そのまた従兄弟みたいな関係に5・15事件の三上卓さん。などなど。第二次大戦の頃、この人々は佐賀に集い、私の祖父もその一人でした。真崎甚三郎日記の主要登場人物です。

この人々を表す言葉に大アジア主義が。
いわゆる侵略とは反対の意味で、この主義がもう一度この人々の正当な評価とともに顧みられることが絶対に必要であると思っています。
その意味からは、その辺の本は全く役立たずで、自分が少しでも経験したことから膨らまして考えないと、とんでもない勘違いに陥ると思っています。

世界的見地から色々なことを考える 「東方からの見聞録」
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★6月5日 
Wednesday, June 5, 2013, 11:25 PM
心配していたトルコがちょっと困った状態に。
日本人だったらオリンピックができなくなっちゃうんじゃないか、なんてところに頭が行くかもですが、当地の人はそれどころではないでしょう。やはり日本は平和ボケです。

下のサイト「東方からの見聞録」にアタチュルク廟の写真を貼ってあります。

トルコ族は古くは突厥。日本と同じく元々姓はなく、トルコ語の並び方も日本と同じとか。

昭和初年に日本が影響を受けたケマルアタチュルクの改革が後退しないよう切に祈りたいと思います。

世界的見地から色々なことを考える 「東方からの見聞録」
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★6月4日 
Tuesday, June 4, 2013, 09:04 PM
世界を400回以上めぐり歩いたというKさんとの話は面白いものでした。
やはり視野が広いということは良いことです。

そして、深謀遠慮という言葉は大事でしょう。特に政治家には。

しかし、深謀遠慮のためには勉強が必要です。その勉強とは、何かの知識を仕入れるということではありません。何かを生み出すということです。
その方は、その昔、湯川秀樹博士にも会われたそうですが、湯川博士も正にそう言われていたそうです。

そこへいくと、最近の教育には創造性ということが相当欠けているような気がします。

世界的見地から色々なことを考える 「東方からの見聞録」
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★5月30日 
Thursday, May 30, 2013, 09:34 PM
どうも、「武士道」なるものをランニングしていくことは難しいもので、特に、世界的にみると、アジアでは軍国主義と誤解されてしまう傾向があります。

だからこそ、真の武士道が大事ですが、これも、例えば川島芳子のいう武士道の場合、その中味は立派ですが、彼女の置かれた立場と経歴から、これまたあらぬ誤解を生みます。
しかも、最近の世間の雰囲気は、ますます誤解を増殖する傾向にあります。

で、ちょっと前から構想し、ボツボツ始めていた「東方からの見聞録」のURLを下に掲げます。この博物館に対する誤解を解くという意味よりも、もちろん、積極的にお客様の視野を広げていただく意味が強いものです。

世界的見地から色々なことを考える、「東方からの見聞録」
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★5月26日 
Sunday, May 26, 2013, 08:54 PM
今日は、海兵出身の大先輩に会い、その頭脳明晰かつ人格の立派なことに改めて感動しました。

そして、もっと若い私の年代で、中近東に長く滞在された方にも会いました。その方の話の始まりは、ミナレット(塔)から一日何回も流れるお祈りの話でした。
私も、あの辺りに行ってみて、あちらのミナレット、こちらのミナレットから一斉に流れてくるお祈りの声(スピーカー)にはびっくりしました。
しかし、そのような世界なればこそ、ケマル・アタチュルクの行ったトルコの政教分離には、正に感動します。彼こそ、アジア最大の偉人ではないかとさえ思います。

アンカラのアタチュルク廟には、彼の行った事績が写真などで説明してありますが、女学生がブルマーをはいて腿を出しての軍事訓練をしていた写真には驚きました。やっと最近、スカーフをしてオリンピックに出ている国もあるのに。

昭和の初めには、橋本欣五郎大佐など、ケマル・アタチュルクの影響を受けた人物がいたせいか、日本でも似たようなスタイルでの訓練は行われたようですが(母の世代)、ところは中近東です。ケマルパシャがケマル・アタチュルクになったのも、彼が姓という制度を作らせたからですし、文字のABC化、トルコ帽、スカーフを取らせること、などなど驚くばかり。

そういうトルコの素晴らしさに目がいかず、過日のようなことを言う東の首長にもやれやれという感じです。

いわゆるエライ人になってしまうと、実態を見るのは難しいということでしょうか。
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★5月24日 
Friday, May 24, 2013, 11:34 PM
世界で一番古い憲法を作った国は?アメリカ(の州)ですよね。アジアでは、トルコか日本か、というところ。

で、憲法というもの、最も基本的には、統治の組織や作用を定めた規定であって、いわゆる人権に関する規定はアメリカ憲法に見られるとおり、あとで付加されたものです。修正何条とかありますよね。

この下に書いた、例の慰安婦問題、「女性蔑視」と非難するだけでは、人権規定でワイワイいうだけに他ならず、統治の組織や作用を云々し、基本的な国家の仕組みから考えようという発想になりません。

確かに、憲法の勉強をしても、統治の組織や作用をについて理解するのは難しいともいえます。
しかし、私にとってはそちらの方がよっぽど面白かったと言っては何ですが、興味がありました。

そして、そうならなければ憲法について真に考える事はできないと思っています。先の政権交代が結局うまくいかなかったのは、この骨の太い、今とは別の統治の仕組みを、基軸から打ち立てる事ができず、せいぜい人権レベルにとどまってしまったことに原因があるように思います。

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★5月20日 
Monday, May 20, 2013, 11:47 AM
ある知り合いは、戦前、旧満州で防疫の部隊にいました。
それで、別のある人と、細菌戦の研究をしていた部隊について話した折、「そんなことをして喜んでいたのね」と。「いや、違う。正に大真面目だったはずだよ。何しろそれが大御心に叶うことと信じて行っていたんだから。それくらいあの時代、あるいは社会は普通の人智を超えていたんだよ」と。

今度は、テレビを観ていたら、件の市長、「弾がバンバン飛んでくるようなところで戦ってるんだから、何とかは必要だった」。
これじゃ、猥褻罪が問題になった「壇ノ浦夜合戦記」の話。強いて言うなら、この博物館にいう中世武士道か。

でも、現実は弾がバンバンなんていう戦争はほとんどないし、以下の身内の戦争では、昭和18年も押し詰まった北ビルマの戦場の日本軍には、正に撃つに弾なしで、毎日米軍のカーチスやB25やなどの餌食となる始末。そのうちウィンゲート旅団の空挺部隊に退路を絶たれ、遠く雲南まで迂回。

彼や老人の言は、全く戦争の現実を知らず、戦死者を冒涜するもの。
いけないのはこれについてのマスコミのコメント。
女性蔑視、レベルのことしか言えない。上記の防疫部隊へのコメントと同じです。これを本当の平和ボケという。
もっと根本的な、軍人勅諭という法的存在によって規定された国家の仕組みの問題なのです。

その点では「などてすめろぎは人となりたまいし」と抗議した三島由紀夫の方がよほど正確で、彼が今回のような発言を聞いたならば、決して許さないと思います。

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